プレッシャー
2005年11月9日(水)/記
 積読している本に、「知」のスピードが壁を破る/PHP文庫(平尾誠二著 定価533円+税)がある。日本のラグビーが世界で勝つために何が必要かなどのテーマを扱っており、初刊行は1999年12月。序章で「日本と世界との違いは何だと思うか」という問いかけに、あるプレーヤーが「プレッシャー」と一言答える。様々な意味が込められているのだが、現状の日本のアジリティー競技会開催数とヨーロッパ各国の競技会開催数とを比較すると、その状況はよく似ているかと思う。大きなプレッシャーのかかるゲームの体験が、日本のハンドラーは欧米のハンドラーに較べて、圧倒的に少ない。その差は大きいということになる。
 ハイレベルな競技でもプレッシャーを感じないというハンドラーもいるが、プレッシャーはマイナスに働くとは限らない。適度のプレッシャーを自分自身にかけることで、パフォーマンスは、むしろ向上するという。逆にプレッシャーを感じていないとすれば、そのハンドラーは持っている力を、まだ出し切っていないともいえるだろう。このプレッシャーという試練を乗り越えることで、緊張の中で「楽しむ」というスポーツの本質が見えてくるのだそうだから・・・。
 では、マイナスパワーを活かすために、メンタルトレーニングを取り入れ、選手の精神力を強化するという練習法はどうなのだろうか。もう一冊の積読本のコーチ論/光文社新書(織田淳太郎著 定価700円+税)によると、環境や性格が大きく左右し、メンタルトレーニングに万能薬はない。なので、アジリティーのハンドリングも技術的なものをクリアして、最後に行き着くのは、レスリングの浜口親子のように「気合いだ!」ということになったりする。なので、練習ではフィーリングの感度を高めることが大事だったりする。