フライジリティー概要(2010年11月25日一部修正)
 フライジリティーはニュージランドなど一部の地域で楽しまれているアジリティーとフライボールをミックスしたようなドッグスポーツです。フライボールのフィールド内で行うため、障害間やハードルの高さはフライボールを参考にして行います。
 フライボールを基準にしたほぼストレートなコースで行うフライジリティー・スタンダード、アジリティー競技のノービスクラスレベルのコースを参考にしたコースによるフライボール・アドバンストの種目と、スタータークラスとなるジライジリティーの三クラスに分類します。
 競技はフライボールのフィールドを利用して、基本的にアジリティーのハードルなどの障害とフライボールのホップアップ式ボックスを使用して行います。フライジリティーには個人競技のシングルとチーム競技のペアやトリプルの競技など、様々な種目が考えられます。

                   

■競技種目
 カテゴリーは、スモールクラス(犬の体高35センチ未満/バーの高さ20センチ)とラージクラス(犬の体高35センチ以上/バーの高さ40センチ)のほかに、ジライジリティーではゼロクラス(ハードルのバーを地面において行う)を設けます。
 また、体高35cm以上43cm未満(JKCのミディアムクラス)の犬には、申告によりバーの高さを30cmとすることができることとします。

●シングル競技(犬1頭とハンドラー1名のユニットによる競技)
 競技はレトリーブ競技にハードルジャンプを加えた種目のジライジリティー、フライボールのボックスを使用し、アジリティーのハードルやトンネルなどの障害でデザインされたほぼストレートなコースで行うフライジリティー・スタンダード、アジリティー競技のノービスクラスレベルのコースを参考にしたコースによるフライボール・アドバンストの3種目になります。
 さらにレベルに応じて、(1)サブノービスクラス(リード付きで競技するクラス、サポーターもOK)、(2)ノービスクラス(リード無しでボックスまで、ハンドラーが並走できるクラス)、(3)オープンクラス(ハンドラーは決められたエリアから外に出ないで、遠隔操作により競技するクラス)の3クラスに分類します。

1) ジライジリティー(ポイント獲得種目)
 犬が4台のハードルを跳んで行き、ボックスのペダルを踏んで飛び出したボールをキャッチ。またはボックスローダーがトスしたダミー(おもちゃなど)をキャッチします。ボールまたはダミーを咥えた犬が4台のハードルを跳んで戻り、決められた障害ポイントの獲得点とゴールしたタイムの速さを競います。
 獲得点はボックスから飛びだしたボールを犬が空中キャッチした場合は10点、ボックスローダーが投げたダミーをキャッチした場合や地面に落ちたボールを咥えた場合は5点。ハードルは戻りの1台目/1点、2台目/2点、3台目/3点、4台目/4点の得点障害とし、順番通りに通過します。バーを落下させたハードルやボールを落としたまま通過した障害の得点は加算されません。最高得点はキャッチ得点10点+障害得点10点の合計20点となり、同得点の場合はタイムの速いペアが上位となります。また、ゴールタイムはバー落下ごとに2秒加算、順番違いや障害不通過のままゴールした場合は失格です。制限時間を設定します。

●サブノービスクラス:ボックスのペダルを踏めない犬のために、ボールやダミーをボックスローダーが、トスしてキャッチしてもOK。リード付きでハンドラーが犬と並走でき、サポーターも可能です。

●ノービスクラス:ボールやダミーをボックスローダーが、トスしてキャッチしてもOK。リード無しでボックスまでハンドラーが犬と並走できます。

●オープンクラス:ボールやダミーをボックスローダーが、トスしてキャッチしてもOK。ハンドラーはスタート地点で犬を送り出すか、または決められたラインまでは犬と並走できますが、ハンドラーはラインを越えてエリア内に入ることはできません。犬のみでボックスローダーのエリアに進みボールまたはダミーをキャッチして戻り、犬がラインを越えれば再び併走できます。

2) フライジリティー・スタンダード(タイムトライアル種目)
 ノービスクラスとオープンクラスがあります。犬がペダルを踏んでボックスから飛び出したボールをキャッチし、ボールを加えたまま障害を通過してゴールします。バー落下やタッチミスはそれぞれ2秒加算となります。順番違いや障害不通過のままゴールした場合は失格です。ボールを落としたままゴールした場合は20秒加算とします。制限時間を設定します。
●スラローム:3台のハードルとスラローム1台(ポール数は6本/8本/10本/12本のいずれか)にて構成されたほぼストレートなコースによるタイムトライアル。スラロームの入口に進入角度を付けることや、ハードルに若干の角度を付けて配置することがあります。
●JP(ジャンピング):3台のハードルとジャンプ障害(タイヤ・ロングジャンプ・ウォール)またはトンネル1台にて構成されたほぼストレートなコースによるタイムトライアル。各障害に若干の角度を付けて配置することがあります。
●AG(アジリティー):3台のハードルとタッチ障害1台にて構成されたほぼストレートなコースによるタイムトライアル。タッチ障害の入口に進入角度を付けることや、ハードルに若干の角度を付けて配置することがあります。
●KO(ノックアウト):@、A、Bを基準にしたコースを使用し、2レーン同時スタートで行うトーナメントまたは総当たりによる勝ち抜き戦です。

3) フライジリティー・アドバンスト(タイムトライアル種目)
 アジリティー競技のノービスJPやノービスAGのコースを参考にした走行コースによる種目で、コース内ではアジリティー競技と同じようにハンドリングできますが、ボックスの一番手前のハードルから前にハンドラーが入って、ボールをキャッチしようとする競技犬の補助をしたりすることはできません。制限時間を設定します。

●ペア競技(競技犬2頭とハンドラー2名で1ユニットによる競技)
 KO(ノックアウト)のコースにより、2頭1組のペアが2レーン同時スタートで行う勝ち抜き戦と、2頭と2ハンドラーのリレー形式によるタイムトライアルがあります。

●トリプル競技(競技犬3頭とハンドラー3名で1ユニットによる競技)
 KO(ノックアウト)のコースにより、3頭1組のペアが2レーン同時スタートで行う勝ち抜き戦と、3頭と3ハンドラーのリレー形式によるタイムトライアルがあります。

●スクランブルKO
 アドバンストクラスの異なる2レーンのコースを合図により同時にスタートし、ボックスのボールをキャッチ。ボックスは通常のフライボールのようにボックスを並列に並べて設置するのではなく、対角に設置します。キャッチ後は対戦相手の走ったコースを逆送して、先にゴールしたペアの勝ちとなります。相手に追いつかれた場合は負けとなるので、通常走行中のコース内で犬同士が、バッティングすることはありません。

                 


フライジリティー・アドバンストのコース例
フライジリティー・ペア競技のコース例
ジライジリティー
のコース例
フライジリティー・スタンダードクラス/スラロームのコース例