ボーダー・コリーなど牧場で働く犬がヒツジをゲートに追い込む時の巧拙を競うゲーム。タイムばかりではなく、この時の犬の態度が審査の対象。イギリスやオーストラリアで行われており、日本でも千葉県のマザー牧場で秋に競技会が開催されたり、各地の牧場でデモンストレーションが行われています。

シープドッグ・トライアル

シープドッグトライアルとは、牧羊犬の能力を競う競技会のことで、牧羊犬たちが、定められた時間内に羊をどれだけ正確に障害柵まで誘導することができるかを競う競技です。


シープドッグトライアル競技内容及び採点方法
 (2000年11月12日 マザー牧場で開催された時のルール)


オープンクラス

 -ボーダーコリーの部-

【競技内容】(競技制限時間は7分)
 スタートゲート脇に競技者1名、出場犬1頭が待機、合図と共にゲートが開き、羊3頭がスタートラインを出た時点で競技を開始します。
 障害柵は全部で3箇所あり、図1のとおり、第一障害柵、第二障害柵、ゴール柵の順番で羊を誘導します。第一障害柵を通過しなければ、第二障害柵やゴール柵へ進むことはできません。障害柵の通過とは、柵と柵の間を羊全頭がそろって通り抜けることです。
 ゴール柵に羊3頭が入りゲートを閉めた時点で競技終了とします。または、競技中に制限時間を越えた場合、競技終了とします。

【採点方法】(ポイント減点法)
 通過した障害物ごとに持ち点があり、持ち点からの減点法で採点します。各障害物通過の際、特に競技者に対する犬の服従性及び犬が羊を誘導する能力等を採点します。

 ○第一障害柵(2ケ所の障害柵の間を通過) 持ち点満点35点
 ○第二障害柵(2ケ所の障害柵の間を通過) 持ち点満点45点
 ○ゴール柵(ゴール柵にいれる) 持ち点満点20点
 
【主な減点及び失格等】
1.減点
 ●犬が明らかに羊をかんだ場合。0点〜マイナス10点
  基本的に「犬は、羊をかんではいけない」というルールを踏まえて、羊が犬に攻撃したり、全く動かなくなったときは、犬は軽く羊の鼻をかんでもよい。しかし、この場合でも強くかんだり、羊の鼻以外の場所をかんだ場合には相当の減点、または失格となる場合がある。
 ●犬がほえてしまった場合。0点〜マイナス5点
 ●審判は、犬がうまく動かなかった場合、相当の減点をする。(審判の判断が絶対である)
 ●コースで到達しなかった障害物の点は、加算されない。
 ●犬が減点対象となる行為をしても審判が確認できない場合は、減点にならない場合もある。
2.失格
 ●競技者が故意に羊を触れた場合。(スティック等も含む)
 ●競技スタート時に待機場所にいない場合。
 ●オープンクラス競技者がリードを使用した場合。
 ●競技中に犬をたたいたり、犬に暴言を吐いたり、虐待に値する行為をした場合、失格となる場合がある。
 ●発情しているメス犬、伝染病をもっている犬、ケガを負っているなど健康状態の良くない犬をエントリーした場合。
 ●競技中、羊が場外に逃げたら犬の追い方の責任により失格となる。
3.その他
 ●競技開始後、犬が羊を追い始めたら、再スタートはありえない。
  但し、犬が追い始める前なら再スタートはある。
 ●競技をしていないとき、犬はリードなどで、つないでおかなければならない。
  競技中、競技をしていない犬は柵から顔等を出させない。(見学、観戦者の犬は、柵から離し、競技者の邪魔をしてはならない。)
 ●競技場に立ち入ることのできる犬は、出場犬と運営者側の犬のみである。
 ●審判は同得点の犬を2頭つくってはならない。どちらが優勢かを必ず判定する。
 ●競技に使われる羊は、各競技者に対し、できる限り同条件でなくてはならない。



 -その他の犬種の部-
【競技内容】(競技制限時間は4分)
 スタートゲート脇に競技者1名、出場犬1頭が待機、合図と共にゲートが開き、羊3頭がスタートラインを出た時点で競技を開始します。
 障害柵は全部で4箇所あり、図2のとおり、第一障害柵、橋、第二障害柵、ゴール柵の順番で羊を誘導します。第一障害柵を通過しなければ、橋や第二障害柵やゴール柵へ進むことはできません。障害柵の通過とは、柵と柵の間を羊全頭がそろって通り抜けることです。
 ゴール柵に羊3頭が入りゲートを閉めた時点で競技終了とします。または、競技中に制限時間を越えた場合、競技終了とします。

【採点方法】(ポイント減点法)
 通過した障害物ごとに持ち点があり、持ち点からの減点法で採点します。各障害物通過の際、特に競技者に対する犬の服従性及び犬が羊を誘導する能力等を採点します。

 ○第一障害柵(外周柵と障害柵の間を通過) 持ち点満点25点
 ○橋(橋を通過)持ち点満点25点
 ○第二障害柵(外周柵と障害柵の間を通過) 持ち点満点25点
 ○ゴール柵(ゴール柵にいれる)持ち点満点25点
 
【主な減点及び失格等】
1.減点
 ●犬が明らかに羊をかんだ場合。0点〜マイナス10点
  基本的に「犬は、羊をかんではいけない」というルールを踏まえて、羊が犬に攻撃したり、全く動かなくなったときは、犬は軽く羊の鼻をかんでもよい。しかし、この場合でも強くかんだり、羊の鼻以外の場所をかんだ場合には相当の減点、または失格となる場合がある。
 ●審判は、犬がうまく動かなかった場合、相当の減点をする。 (審判の判断が絶対である)
 ●コースで到達しなかった障害物の点は、加算されない。
 ●犬が減点対象となる行為をしても、審判が確認できない場合は、減点にならない場合もある。
2.失格
 ●競技者が故意に羊を触れた場合。(スティック等も含む)
 ●競技スタート時に待機場所にいない場合。
 ●オープンクラス競技者がリードを使用した場合。
 ●競技中に犬をたたいたり、犬に暴言を吐いたり、虐待に値する行為をした場合、失格となる場合がある。
 ●発情しているメス犬、伝染病をもっている犬、ケガを負っているなど健康状態の良くない犬をエントリーした場合。
 ●競技中、羊が場外に逃げたら犬の追い方の責任により失格となる。
3.その他
 ●競技開始後、犬が羊を追い始めたら、再スタートはありえない。
  但し、犬が追い始める前なら再スタートはある。
 ●競技をしていないとき、犬はリードなどで、つないでおかなければならない。
  競技中、競技をしていない犬に柵から顔等を出させない。(見学、観戦者の犬は、柵から離し、競技者の邪魔をしてはならない。)
 ●競技場に立ち入ることのできる犬は、出場犬と運営者側の犬のみである。
 ●審判は同得点の犬を2頭つくってはならない。どちらが優勢かを必ず判定する。
 ●競技に使われる羊は、各競技者に対し、できる限り同条件でなくてはならない。


eジュニアクラス

 -ボーダーコリーの部及びその他の犬種の部-
【競技内容】(競技制限時間は3分)
 スタートゲート脇に競技者1名、出場犬1頭が待機、合図と共にゲートが開き、羊3頭がスタートラインを出た時点で競技を開始します。
 障害柵は全部で3箇所あり、図3のとおり、第一障害柵、第二障害柵、ゴール柵の順番で羊を誘導します。第一障害柵を通過しなければ、第二障害柵やゴール柵へ進むことはできません。障害柵の通過とは、柵と柵の間を羊全頭がそろって通り抜けることです。
 ゴール柵に羊3頭が入りゲートを閉めた時点で競技終了とします。または、競技中に制限時間を越えた場合、競技終了とします。

【採点方法】(ポイント減点法)
 通過した障害物ごとに持ち点があり、持ち点からの減点法で採点します。各障害物通過の際、特に競技者に対する犬の服従性及び犬が羊を誘導する能力等を採点します。

 ○第一障害柵(外周柵と障害柵の間を通過) 持ち点満点30点
 ○第二障害柵(外周柵と障害柵の間を通過) 持ち点満点30点
 ○ゴール柵(ゴール柵にいれる)持ち点満点40点

【主な減点及び失格等】
1.減点
 ●犬が明らかに羊をかんだ場合。0点〜マイナス10点
  基本的に「犬は、羊をかんではいけない」というルールを踏まえて、羊が犬に攻撃したり、全く動かなくなったときは、犬は軽く羊の鼻をかんでもよい。しかし、この場合でも強くかんだり、羊の鼻以外の場所をかんだ場合には相当の減点、または失格となる場合がある。
 ●犬がほえてしまった場合。(その他の犬種の部対象外) 0点〜マイナス5点
 ●リードをつけたままでの競技。(ジュニアクラス対象) 0点〜マイナス5点
 ●審判は、犬がうまく動かなかった場合、相当の減点をする。 (審判の判断が絶対である)
 ●コースで到達しなかった障害物の点は、加算されない。
 ●犬が減点対象となる行為をしても、審判が確認できない場合は、減点にならない場合もある。
2.失格
 ●競技者が故意に羊を触れた場合。(スティック等も含む)
 ●競技スタート時に待機場所にいない場合。
 ●競技中に犬をたたいたり、犬に暴言を吐いたり、虐待に値する行為をした場合、失格となる場合がある。
 ●発情しているメス犬、伝染病をもっている犬、ケガを負っているなど健康状態の良くない犬をエントリーした場合。
 ●競技中、羊が場外に逃げたら犬の追い方の責任により失格となる。
3.その他
 ●競技開始後、犬が羊を追い始めたら、再スタートはありえない。但し、犬が追い始める前なら再スタートはある。
 ●競技をしていないとき、犬はリードなどで、つないでおかなければならない。
  競技中、競技をしていない犬は柵から顔等を出させない。(見学、観戦者の犬は、柵から離し、競技者の邪魔をしてはならない。)
 ●競技場に立ち入ることのできる犬は、出場犬と運営者側の犬のみである。
 ●審判は同得点の犬を2頭つくってはならない。どちらが優勢かを必ず判定する。
 ●競技に使われる羊は、各競技者に対し、できる限り同条件でなくてはならない。

※シープドッグトライアル実行委員会は、できる限り公平なルール・状況のもとで、大会が開催されるように努力しています。

 シープドッグトライアル実行委員会/お問い合せ先:TEL03−3842−2025


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